他人の咀嚼音

僕は、自分で自分のストレスや機嫌をコントロールする術はそれなりに備えていると思っている。そう思う理由は、過去の出来事にある。他人と比べて、ストレスフルな人間関係や劣悪な労働環境にあっても、心を壊したりそれによって体の調子を落とすことは一度もなかったからだ。

あれおかしいなという不運があっても、関わりたくないなという人が近くにいても、そういうのって簡単に言えば「無視」する決断がたぶん僕は早い。その感覚を持っていること自体は、今でも武器だと思っている。

だけど、これだけはダメだーという弱点がある。僕は他人の咀嚼音への耐性が弱すぎる。過去にもこんな記事を書いている。

これが今まさに再現されている。たったこれだけのことが、幸福に生きるうえでの今考えうる最大のストレスだ。もちろん席を立てば物理的に逃れることができるわけだが、「なんで俺が逃げなければいけないのか」納得できない。理解と納得は違うことをまたここで思い知る。

相手はきっと悪気はないのだろうが、このなんというかニュートラルに僕を不快にするポテンシャルが、さらに腹立たせる要因である。またこれが身内だったりすると許せるわけで、このメカニズムもわからない。とにかくこうして文章にすることで一旦落ち着かないと。

周りの平然としている皆さんは、本当はストレスを感じているのか、全く気にもならないのか、どっちですか。後者だったらそのノウハウをどうかいただきたい。

ちなみに、一時的な対策はひとまずできている。それは、YouTubeでピットブルが肉を食い散らかす咀嚼音動画を流すこと。もちろんノイズキャンセリングイヤホンで。たぶん少しは外界の咀嚼音を拾ってはいるが、僕の鼓膜はそれを区別できないためすべての音はカワイイわんころが発したことになる。

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