企業における防災備蓄義務

新しいフロアになった。快適でうれしい。新しい発見として、すべてのデスクに非常用持ち出し袋が据え付けられている。

防災備蓄義務は、今のところ法律ではなく努力義務だった気がする。あるいは会社の規模とか条例とか若干の違いがあったと思う。東京都は少なくとも「従業員の3日分の備蓄」が努力義務。

さておき、このデスク下に据え付けるって方式が秀逸だと思った。僕が知っている他の企業は、普段従業員が立ち入らない部屋とか物置に眠らせておく場合が多く、肝心な事態で管理者と鍵が無事でなければアクセスできないし、災害時にその部屋にいたるまでの経路がふさがれれば一切備蓄の恩恵を受けられない。つまり単一障害点になりえるポイントがありすぎる。

そもそもの意義からして、カギをかけて奥底にしまっておくような性質のものではないのに、そういうところに疑問を持てないことが、防災意識の欠如そのものに違いない。

一方デスク下であれば、末端従業員である僕ですら所在を日々確認できており、フロア全体にバランスよく配備されていて、1デスク1セットになっているので緊急時に配付する手間もない。

こうした一見どうでもよいと思えるところに「作り手の考え」を見つけるのは結構楽しい。

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