本場ドイツビールを楽しむお祭り、オクトーバーフェスト2023。芝公園開催の最終日9/24に行ってきた。そのつもりで行ったわけではなく、偶然通りかかって勢いで参加。
いろいろなビールを飲み比べして、間違いなくすべて美味しくて最高な気分に違いなかったが、1つだけ気になることがあった。
それは、ドイツビールという割には、キンキンに冷やしたラガーばかりだった点。無論、もともと僕の好みは冷え冷えのラガー派ではあるし日本での楽しみ方はキンキンに冷やすのが大正義だと理解しているが、ドイツの特にバイエルン地方のビールはぬるめで飲んでも香りが楽しめるエールだと聞いたことがあったので、そういう楽しみ方を期待してしまった。
もう一度書いておくと、全部美味しかったから満足に違いないし、僕はラガーが好き。
だけど、本当にうまいエールってのはぬるくても美味いということを確かめたかった。それだけ。
この行き当たりばったりに付き合ってくれた仲間に「ドイツビールなんだから、ぬるめのエールも楽しみたかったな」と言ったら、「物知りな反面、評論したくなっちゃうんだね」的な反応だった。
僕は自分が物知りだとは全く思わないが、しかしながら中途半端な知識を身に着けたことで感情が動く振れ幅が減るということはあると思う。これはまさに少し前に書いた記事、
これそのものであって、知識がメンタルモデルを作ってしまい、メンタルモデルに合致しないと受け入れられないということが起きているのだと思う。中途半端な知識を中途半端なまま寝かせておくと、わからない部分は想像や持ってる知識で穴埋めしてしまい、いつしかそれは自分のなかで確たる理論になって、誤った判断や批評をしてしまうこと、わからなくもない。またこれがダニングクルーガー効果になって表出される。
小耳にはさんだ程度の知識は本当は右から左に流すのが良いのだろうが、ついつい覚えてしまう習性をもつ人らの悩み。エールだとかラガーだとか、そんなこと気にしなければ全部美味しかった!サイコー!で終わってたはずなのに。僕と一緒に過ごす人が不幸になるメカニズムなんだよなー。