確かに何でも捨てるけども、捨てたくて捨てる、そういう宗教・価値観で生きてるわけではなくて、もっとよい別の何かを探しつづける・改善をやめられないという習性にある。
良いモノを見つけたらそれまでのものは泣く泣くまたは嬉々として捨てる。良いモノとは何か。それはこれまでより「ちいちゃいこと」「うすいこと」「デザインに無駄がないこと」「機能に無駄がないこと」だから、必然的に所有するモノの総量が減っていく。
これをミニマリストと呼びたがるらしい。僕は僕自身をミニマリストとは全く思っていない。
僕が思うミニマリストって、「モノへのこだわりがない」「壊れるまで1つを使う」みたいなイメージなんだけど、これが違ってるのかな。いつかのウルグアイのムヒカ大統領のような。世界一貧乏な大統領と言われて、家も車も洋服もボロボロだけど買い換えないみたいな。
一応定義を調べてみると、ミニマリズムとは「完成度を追求するために、装飾的趣向を凝らすのではなく、むしろそれらを必要最小限まで省略する表現スタイル(様式)」とある。これは特に芸術分野における定義っぽいが、これでいくと当てはまるかもしれない。「完成度を追究するために」という部分が当てはまる。結果として「最小限になる」のであれば理解する。
でも現代において特に個人のライフスタイルや価値観を指してミニマリストという場合は「完成度への追及」というよりは、大量消費・資本主義へのアンチテーゼが多分に含まれていると思う。残念だが自分はそういう価値観ではない。
だって完成度への追及のために何度でも買い替えるから。1つ買ったものを失敗だと認めつつも使い続けるとかないんすよ。まさに大量消費の申し子なんすよ。