数年ぶりに歯医者に行った。何か差し迫った問題があったわけではないのだが、以前から1つ気になるポイントがあって、そろそろ一回見てもらおうかなと。
初診時の問診票みたいなやつに、「歯の診察・治療を怖いと感じますか?」という質問があって、一番右の『かなり怖い』にチェックを入れて提出した。名前を呼ばれて診察室に行った。
ここからが地獄だった。まるで歯医者にトラウマをかかえた小さい子供をあやすかのような、あるいは歯医者に親を殺された人間を扱うかのような、それはつまり『かなり怖い』回答の効き目がありすぎた。
看護師さんから、リラックスしてお口を開け閉めする練習をさせられたり、治療に用いる器具を見せて「尖ってるけど大丈夫」的な説明を受け、僕が少しでも質問をしようものなら、とても回答とは言えない「あやし」をされた。
具体的にはこんな感じ。
僕が「ここに歯石が溜まりやすいのはわかってて、自分でフロスでも取れるかもしれないんですけどぉ、」って話し始めて、まだ話途中でこのあと質問したいことがあったのにそれを遮って、「ううん、それは違うの。歯石はね、プロのお医者さんがとらないと大変なことになっちゃうの。前にいた患者さんでね、うんぬんかんぬん」と長話が始まってしまって、途中からもう聞けなかった。たぶん僕は白目むいてたと思う。
きっと説明は上手だと思うのだが、こちらの質問を最後まで聞かないことやその喋り口調からして、患者を対等には置いてないのかなと少し残念ではあった。これは僕が撒いた「かなり怖い」という地雷を自分が踏んだだけかもしれないのだが、だとしてもだ。
ちなみに気になるポイントについては、先生に診てもらう必要があって次回となった。