資料作りで使うフォントの話。
現職では、会社標準がヒラギノ角ゴで黒に関しては特に指定はない。ヒラギノ角ゴということはMacを前提にしているわけだが、「Windowsを使っているならばこの限りではない」的な表現となっている。
今のプロジェクトワークは皆Windowsなので、Meiryo UIで黒は#000となっている。
みんな大好きMeiryo UI。シンプルな1行を単体で見るとスッキリして読みやすい印象なのだが、文字数が多い文章になると途端にごちゃついている印象になる。ひらがな・カタカナの幅が狭く設計されているので1行にたくさんの文字がかけるのはメリットでもあるが、デメリットでもあると感じている。それに加え、文字色をガチ黒#000とするのも好みではない。好みの問題なのでこの辺りは主張しても仕方ないと思っている。
ちなみに前職では特に決まりはなかったので、BIZ UDP ゴシック黒#333としていた。
モリサワのUDフォントの上品な感じが特に好きで、ガチ黒#000を使わないことは資料作りの鉄則だと理解していた。この考えは今も変わっていない。
最近特に思うのは、やはりフォントが与える印象は大きいということ。
仮に一切装飾なしの白地に黒文字だけのスライドを作るとしたら、用いるフォントで訴求の印象が随分と変わる。
フォントは料理で使う塩の種類みたいなもので、単体で味わうとその違いがわかるが、料理に紛れるとよくわからなくなる。オラついたデザインにフォントを隠すのではなく、シンプルでうまい感じを追求しよう。好みの問題を押し付けるわけではないが、主張くらいしてみようかと思った。