これがプロの仕事か

昨晩のこと。お寿司を食べていたところ、隣の席の親子くらいの年の差の男女が仲睦まじく食事をしていた。カップルというには少々無理があって、これはきっと親子なんだろうなと思った。男性のほうは50代くらい、女性のほうは20代くらいで、たとえば大学進学や就職のお祝いとか、そんな感じなのかなと思った。

父親(と思われる男性)の態度からはそれはもう目に入れても痛くないというような、すべてを包み込むような愛情が感じられ、娘(と思われる女性)の態度からは無邪気に「こんなことがあってさー」と少し子どもっぽさもありながら尊敬できる人に対してだからこそ他愛のない日常を話しているという信頼関係が感じられて、良い親子関係を見せられて図らずも暖かい気持ちになっていたところ、

ここで事件が起きた。

そろそろ出ようかというところで、父親(と思われる男性)が席を立ち会計に向かったところ、娘(と思われる女性)は態度が一変し、舌打ち交じりのため息をつきながら「はぁ、めんどくさ」「こっちは具合悪いんだよ」とありえない一言が聞こえてきた。さっきまでの娘の顔ではなかった。学校一ヤンチャな女子高生が嫌いな先生を睨むような表情に一瞬にして変わった。

そうか、これは同伴出勤だったのか。

そのあと、一緒に食事をしていた仲間と「あれ親子だと思ってたよ」と言ったら、「いやいや、だいぶ序盤から同伴だと思ってたよ」とのこと。源氏名で「○○ちゃん」と言ってたのを聞いたらしい。

この女性の態度の変わりようには正直言ってドキドキするほどに驚いたが、相手がいる間は一瞬たりとも闇を見せないところには関心した。お客さんは幸せなわけだし、こうして一瞬にしてオンオフを切り替えることで自分を保ちつつ、一人でも多くのお客さんを幸せにしているのだとすれば、仕事人として尊敬する。プロの仕事って感じ。

(板前寿司 赤坂店)
リーズナブルで、お店の雰囲気や店員さんの感じもすごく良かった。また行きたい。

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