昨日は新潟市にいた。けたたましいスマホのアラートとともにテレビや防災無線で「今すぐ逃げて下さい」と言われた。「とにかく今すぐ避難してください」と。加えて、「車には乗らないでください」とも言われた。
いろいろよぎったものの在宅避難を選択した。このときふと思ったのだが、結局のところ、体が健常で、目前に物理的な被害がない状況では、避難所に行くメリットはない。
まずは何はなくとも情報集めが必要だが、避難所でしか得られない情報があるわけではない。スマホやPCで最新情報はとれるし、自宅の被害状況は自分で点検できる。津波の状況については報道情報よりライブカメラがおすすめ。最寄りの海岸の様子を見ることができる。数分程度のタイムラグはあるが波の高さくらいは確認できる。津波は特に東日本大震災以来、報道が過敏すぎるので一次情報を得るのが大事。
次に、物資に関しても避難所でしか得られない特別な物資があるわけではない。せいぜい数日分の配給と毛布やカイロ程度と思われるが、その程度であれば自宅のほうが快適だ。自宅機能とライフラインが平時と変わらず維持できているならば、情報集めをしつつ快適に過ごせるほうがいいに決まってる。
唯一判断が難しいのは、夜の過ごし方や寝るタイミング。さすがに夜中に一瞬で家屋が倒壊するレベルの地震が来てしまえば、自宅では生き残れる確率が減る。これに関しては、チーム戦ができる避難所であれば代わりばんこに見張りができたり、誰かは起きていて話し声が聞こえたり、あるいは消防団や自衛隊が最初に来てくれたりする点で有利。また、体は健常でも余震の恐怖で落ち着かない場合には、人がいるところで過ごすことには意味があるだろう。
つまりは、自宅機能が維持できて心身ともに異常なければ自宅で安全を確保しつつ、夜になったら必要に応じて避難所に行くというのが合理的な判断ということになるのかな。
とにかく、これだけ大規模に報道されるような地震でも僕は避難所に行くような判断にはならなかった。でも、何も考えずただのんきに過ごすのではなく、メリデメを検討して自分でジャッジするのであれば、それも一つなのかなと。