天然とんこつラーメン専門店、一蘭渋谷店。今日は替え玉＆ビール２杯でギルティを心ゆくまで楽しんだ。
所詮は「中庸なとんこつラーメンでしょ」と斜に構えていたが、そこまで重たさを感じることなくスープまで飲み干すことに成功した。ラーメン業界に疎い自分は、仮に500円で並ばずに食べられる適当なサービスエリアのラーメンと、1000円で行列をなして食べるラーメンに２倍の価値の違いは感じず、ましてや時間＝価値と考えれば、並ばずに食べられる食事のほうが価値が高いとすら感じてしまう、ビラブルな価値観で生きる自他ともに認めるクソつまらない人間なのだが、それでも一蘭渋谷店は良かった。
まず第一に、豚骨ラーメン屋といえば、床から壁から扉からテーブルから、全部ギットギトの脂だらけというイメージだが、それらすべてがサラサラでベタ付きが一切なく、それがとてもよかった。味とは無関係な評価をべらべら並べて申し訳ないが、僕の場合はそういう些末なことが体験に影響するのだから致し方ない。
第二に、お店の雰囲気・システムが良かった。オラオラした黒いバンダナを撒いた筋肉質の店員が大声であいさつする感じではなく、案内・注文・受け渡しの全工程がシステマチックで、誰と会話することもなく淡々と進む感じが気楽で良かった。
最後に、もちろん味が良かった。僕が知っているとんこつラーメンと比べて、くどさがなく、唇のベタつきが少ないように感じた。替え玉までいただいたわけだが、まだまだ食べられる気がした。いやもちろん実際はここらが限度だったに違いないが、「もういいや」って感じが最後までなくて、とんこつが濃厚でめちゃギルティなのに、最後までサクッと食べ終え飲み干せたのが新鮮だった。また行きたい。
