ムーラン・ルージュ

ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル@帝国劇場を見てきた。

お金を払ってこうした舞台芸術を見に行くという体験は(たぶん)初めてと思われ、非日常感に気分が高揚した。大人になると、非日常が向こうからやってくることはなく、自分から出会いに行かなければ絶対に出会えない。途中思いがけず眠くなったが、良い体験だったことには違いない。

舞台は1899年、プロレタリア革命直後のボヘミアニズム絶頂時代。
パリのナイトキャバレー「ムーラン・ルージュ」。
キャバレーきっての踊り子サティーン。オーナーのジドラー。
サティーンのパトロンでムーラン・ルージュを支える公爵閣下。
公爵閣下は金にものを言わせ、オーナーやサティーン、劇団を操り我が物にしていく。

そこに現れるアメリカの青年、クリスチャン。ボヘミアニズムのパリに心酔。

ムーラン・ルージュで、サティーンとクリスチャンは出会ってしまい、恋に落ちる。
公爵閣下はこれがつまらない。とうとう2人を引き裂くため、サティーンを脅しにかかる。

サティーンは自らの病(結核で数週間の命)のことと公爵閣下からの脅しを受けて、一旦はクリスチャンを自ら遠ざけるが、最後はクリスチャンと二人そろって愛を嘆願して死んでいく。

ミュージカルということもあってか、ストーリーがなかなかつかみきれなかったが、公式ガイドブックみたいなものを買ったのであとで読んでおきたい。

基本的なテーマは禁断の愛みたいなもので、「真実・美しさ・愛・自由」
現代においては凡庸なテーマに見えるが、時代背景的には比較的新しい価値観だったのかと思う。

ミュージカルの良さは、社会的・歴史的なテーマ設定、感情に訴える音楽、美しい衣装、鍛え上げられた振る舞い、光の演出それらすべてが引き込まれる要素ではあるのだが、しかし一番の要素は演者のエネルギーに違いない。

次も機会があれば行ってみたい。

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