奨学金の返済で生活が困窮する若者が増えており、なかにはお金欲しさに違法なビジネスに加担する人もいるらしい。いわく、新卒入社した会社の初任給では到底やりくりできず、「こうするしかなかった」らしいのだ。
擁護する余地あるんだろうか。あなたが借りたお金ですよね?って感じ。
彼らの言い分はこうだ。「たしかに借りましたが、社会に出ると同時に数百万円の借金があるんですよ。返せるわけないじゃないですか。」
親が勝手に借りたのでもない限り、この言い分は苦しいと思う。
第一に、経済的な事情を理由に大学に行かない判断をする人はごまんといる。大学進学率は年々上昇傾向だが、言っても60%弱だ。10人いたら4人は18歳で社会に出ているのだから、お金を借りてまで自らの意志で進学するというなら覚悟のうえだろう。
第二に、自分が総額いくら借り入れて卒業後は何年に渡って月々いくら返すかは、小学生でもできる計算だ。わかっていたのだから、返す段で知らんぷりは面の皮が厚すぎるってもんだろう。
時代に逆行するかもしれないけど、貸す側はもうちょっと厳しい審査をしてもいいのかなと思う。さして学業を志すつもりがない人が、「良い会社に入るために一応進学する」のが思考停止のフォーマットになっている。たぶんこれは、幻想だったんじゃないかと思う。
よくよく考えればわかることで、たしかに平成初頭くらいまでは経済の伸びと進学率の伸びはほぼシンクロしており、進学した人たちが皆々優良企業に就職できる夢の国だったと思うんだが、バブル崩壊以降は経済は鈍化し、新しい巨大企業もできてないし、市場規模もそう変わってないどころか輸入ばかりが拡大し、今となっては失われたナントカって言われるほどに暗黒時代だったのに、なぜか進学率だけは伸びてる。臭いモノにフタをして不都合な真実に目をつむって、学業を志すわけでもなく、「就職のためにとりあえず進学」を選択しつづけた結果だと思う。
そういえば自分も借りていた。第一種で毎月54,000円だった。
4年(48か月)総額 2,592,000円になる。
あれ、そろそろ終わるんじゃないか?月々13,500円の16年ローンだから、、、
気づけばあと3年じゃん。