D:Data(データ)
I:Information(情報)
K:Knowledge(知識)
W:Wisdom(知恵)
ピラミッドストラクチャーで表現されることが多く、最下層にデータ、順に積みあがるようにして情報、知識ときて、最上層に知恵となる。こうして下から上に価値が高くなることを、昇華と表現したりする。
データが集まってやがて情報という形で管理され、知識で体系化され知恵で実用される。
数年前まではコンピュータに任せられるのはデータや情報までで、それより上位の知識や知恵の領域は人間でなければならず、しかも「経験」「センス」「アイディア」といった、在るのか無いのかわからない能力に頼ってきた。
こうしたことが、AIに置き換わりシンギュラリティだ!って騒いでるわけだが、それでもさして世界は変わらない気がしてる。たしかにAIには知恵を生み出せるような知能があって、それはどれだけ1人の人間が「経験」を積んでも「センス」があっても、AIにかなわない日はもうそこまで来てる。
でも、だ。
きっと「何を言ったか」より「誰が言ったか」が重要視される世界はその後も続いていく気がする。機械が自動的に知恵を提供してくれる世界になっても個人の取捨選択は続いていく。
個人の取捨選択が極度に苦手な僕たちは、誰かにリードしてもらう必要がある。
かつて世界の情報(広義)は紙で集められて本に集約された。やがてインターネット空間でデジタルに置き換わった。そして今や世界中の人がデバイスを所有してオープンになった。それでも「そこにある答え」よりは「誰が言ったか」が大事な世界はなるほどどうして今も続いてる。
このあとAIがあらゆる知識・知恵を生み出していく世界になったとて、僕らはそこまで豊かにならない。依然バカなまま「誰が言ったか」に依存して生きていくに違いない。