「変なホテル」は普通のホテルになった

ロボットが応対することで一時話題になった、「変なホテル」
記憶が正しければ、たしか最初はハウステンボスで始まったんだった気がする。

当時はまだ、ようやくこれからペッパーくんみたいな時期で、そこでガチで無人運営していこうっていうよりは話題性重視って感じだった。ところあれから十数年(?)、もうホテルに従業員はいらなくなった。

変なホテルが普通のホテルで、普通の(スタッフもりもりの)ホテルが変なホテルという逆転現象は、もうすぐそこに来てる。

最近よく利用しているホテルも、チェックインからチェックアウトまで、ホテルのスタッフと顔を合わせることがない。基本的に全ての手続きが無人であり、アメニティも自分で必要な分を部屋に持っていく方式、部屋の掃除は希望したらやってくれるが、デフォルトでは掃除なし。全くもってこれで困らない。

そもそもビジネスユースの連泊において毎日部屋掃除とかシーツを変える必要なんか、元来なかったんだ。今までのあの無駄なサービスなんだったんだろう。

もちろんバックヤードは必要で、チェックアウト後の掃除や備品類のクリーニングは必要だが、そこはもともとアウトソースしていたわけで、結果ホテルの従業員はオーナーと事務員数名で事足りる。
「無人でいい」んじゃなくて、「無人がいい」と言ってる。フロント対応がないほうが、チェックインもチェックアウトも早いんだよね。
スマホでチェックイン、それがカギになって部屋の出入りができ、チェックアウトもスマホで一瞬。

一方で人間同士の手続きはこうだ。
会員カードを提示、○○様ですね?で返事、禁煙の○○室になりますぅで返事、領収書はご入用ですかぁで返事、会社名でよろしいですかぁで返事、朝食は6時からですぅで返事、朝食会場はこちらですぅで返事、エレベータはこちらになりますぅで返事、こんな感じであと5,6回返事をしたら、やっと解放される。

ちょっと大げさではあるが、無人チェックインのほうがノーストレスで速いことは実体験からも確実。
無人化・自動化・機械化は、「有人よりちょっとサービスレベルが落ちるけど」みたいな文脈で語られることが多いが、ことビジネスユースにおいては「速い」ことは何よりも優先したい要素なのです。

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