肉、脂、カロリー

数日前に風邪をこじらせてひどい目にあった。なかなか治らず悪戦苦闘したのだが、ある朝ケロっと治った。
今になって思うのだが、その晩は、鶏むね肉400グラムくらいと分厚い豚ロースを5枚、たっぷりショウガを使って炒めて、味覚も嗅覚もなくなった体に無理やり押し込んだ。
あまり食欲もなかったのだが、何となく「エネルギー不足」を訴えている気がして、ありったけの動物性タンパク質とカロリーを摂取した。

翌朝、明らかな体力の回復を感じた。後日調べてみてわかったのだが、豚肉と鶏むね肉は疲労回復効果が高いそうだ。また、精神的な疲れに関係するホルモン・セロトニンの材料であるアミノ酸「トリプトファン」も多く含んでいるらしい。
つまり、ゲームやマンガの世界でよくある「肉を食って全回復」みたいな設定は、あながち嘘ではないってわけだ。

一方で、平時における食のルーティンには完璧に満足している。心身が健康な状態では、とりあえず野菜鍋を食っておけば毎日ベストコンディションを維持できる。

「肉を食ったら全回復」説については、今後不幸にも同じシーンがあれば必ず試してみたい。
良質な動物性たんぱく質を体中に染み渡らせて寝る。翌日全回復。ふっふっふ。

この年齢になっても自分の体のことで新しい発見があるのは喜ばしいことだ。
なんだか無敵のオプションが手に入った気分。

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