大阪で帰宅難民になった①

6/2夜。
さて、帰れないことが決まった。台風2号、マーワーの影響だ。
18時にオフィスを出て新大阪駅に着くと、新幹線改札に人だかり。
改札を抜けると、カバンを枕に床に寝る学生らしき若者。
14時出発ののぞみ28号東京行きの出発予定時刻が、19時という有り様。

やがて19時半を過ぎて、「今日は東京までいけませんでしたー」のアナウンス。
駅員に怒鳴り込むサラリーマン。払い戻しに長蛇の列。

一方俺は前日から続く謎の体調不良でゾンビ状態。
運行休止が確定した瞬間スマホで宿を予約。
満身創痍の体にムチを打って宿まで歩く。
左手に持ついつもかわいい出張カバンもこんな時ばかりは重くて手を放しそうになる。
右手にさす折りたたみ傘は強風にあおられて言うことを聞いてくれない。

10分ほど歩いて宿に到着。
駅でカバンを枕に寝るよりはほんの少し優雅なベッドに、着の身着のまま倒れこむ。
少し休憩したあと、えさを求めてコンビニへ。
軽食のほか、のど飴、マスク、一番高そうな栄養剤を3本入手。

ホテルへ戻り、フロントで加湿器を借りる。
そのころには喉、首、耳のあたりが焼けただれたように熱く、声が出ない。
スマホのメモ帳に「加湿器を貸してください」と打ち込んで提示すると、フロントの女性は天使のような笑顔で「お客様のベッドの下にありますよ」とのこと。

次の一言「お客様、具合が悪いようでしたら設置しましょうか」を2秒くらい待ったがそのような提案があるはずもなく、謝意を込めてうなずき部屋へ戻る。

部屋に戻り、えさを食す。一口一口を命を削る覚悟で栄養剤で流し込む。
加湿器を満タン給水してベッドのわきに設置。最後に薬を飲んでベッドイン。
これで朝を迎えれば治ってるはずだった。

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