「ううん」はそろそろ見直してほしい

「晴れてる?」「ううん、雨」

打ち消しで利用される「ううん」
実際に「ううん」と発音する人に出会ったことがない。

自分の話す感覚では、「んんん」である。あるいは他者から聞くそれも「んんん」が多い。
アクセントは、「ん(↑)ん(↓)ん(↑)」だ。

そもそも「ううん」って一体なんなんだ。調べても起源や語源が出てこない。
これは推測だが、話し言葉としての「んんん」が先にあってから「ううん」をあてはめたというよりは、二つ返事できず悩む様子を表す言葉としての「うーん」(ううん)が先にあり、そのあと生活のなかに「んんん」が誕生したんじゃないかと思う。

つまり、「ううん」(うーん)と「んんん」は別物であり、必ずしも「ううん」を見直すというよりは新たに「んんん」を日本語として登録すればいいということになる。

話し言葉ゆえに教育上の弊害になっていないことは不幸中の幸いだろう。加えて2歳や3歳で使いこなせるようになり、小学生頃になって初めて活字の「ううん」に出会うが、そのころには文脈からその意味を理解できるようになっており、「ううん」ってなんだ?という違和感は一瞬で済む。

でもだからといって、本当は「んんん」なのに「ううん」とするのは文化庁の怠惰じゃないか?
もう10年くらい前に、「Why japanese people!!」って叫ぶアメリカ人の芸人がいた。残念ながら「ううん」には言及していなかったと思うが、日本語を学ぶ外国の方は理解に苦しむだろうな。

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