頑張っても意味ナイ病の正体

進学校の下位5%の学生と、そうでない学校の上位5%の学生は、どちらが優秀だろう。
トップリーグの下位5%の選手と、マイナーリーグの上位5%の選手は、どちらが。
エリート企業の下位5%のビジネスマンと、中小零細企業の上位5%のビジネスマンは、どちらが。

下図における、集団Aと集団Bの比較、集団Cと集団Dの比較だ。
もちろん最終的にはその個人によるのでこれだという絶対的な答えはないわけだが、

あくまで傾向としては、集団A < 集団B、集団C < 集団D になるのかなと思う。根拠は次の通り。

1.継続が必要
集団Aに入るのは、入口の努力であって継続の努力ではない。集団Bに居続けることは入口こそ集団Aより広いがそのコミュニティのトップで居続けるために努力を継続し続けるしかない。

2.自己肯定感が高い
集団Aは、身近な人々との争いに負け続けている。集団Bは、身近な人々との争いに勝ち続けている。勝てるという小さな成功体験が次のチャレンジを誘引してくれる。

3.そもそも何かの間違い
集団Aも集団Bも、そもそも何かボタンの掛け違いでそこにいる可能性が高い集団。鉛筆を転がして決めたマークシートでAに滑り込んだ人や、逆に本来の力が発揮できずにBに収まった人であって、偶発性の高い一発勝負で評価が分かれたに過ぎない。

しかし、ここから重要な問いなんだが、社会や世間の評価は、絶対的に 集団A > 集団B、集団C > 集団D となることを理解しておかないといけない。これが、頑張っても意味ナイ病の正体だと思う。

社会や世間の評価を気にせず生きていける強い人は属するコミュニティなんか気にしなくていいと思うんだけど、そうでない大半の人は、良い学校・良い企業を目指したほうがいい。
こうした考えを前時代的な価値観として斜に構えるのが主流の現代だけど、他人の評価から真に逃れることはそれよりもっと難しい。

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