スープというジャンル

家がスープだらけになってきた。そろそろ溺れ死ぬ。
朝も夜もスープのスープ大好き男になった。

スープって、新しい食べ物だ。20年くらい前はスープというジャンルは確立されてなかったと思う。ここ最近の女子たちが確立したジャンルっていう感じがする。
あえて言うなら、スープ=味噌汁(orお吸い物)という1000年来の固定観念を、最近の女子たちが軽々と無視して突き進んだ結果だ。

さて、自分にとっては、一生関わることのないジャンルだと思ってた。「スープってこの世からなくなっても誰も困らないでしょ?」といったように斜め上から見ていた。
強いて言えば、飛行機内で提供されるコンソメスープは好んで飲んだことは記憶に新しいが、それは非日常体験の1つであって、俺の生活上のスープではない。

ところが最近は、スープへの開眼どころか啓蒙活動にすら勤しんでる。
スープ、最高だよ?あれれー?君はまだ飲んでないの?的な。
何を魅力に感じているのか言語化してみる。

1.安くて簡単で美味い
一般に、食べ物は煮出すことでグルタミン酸やイノシン酸といった旨味成分が抽出される。ダシって表現するあれだ。自分で野菜・肉・魚を煮込んだら大変なコスト・労力がかかるが、安くて完成された味を簡単に楽しむことができる。

2.味のバリエーションが多い
日本はミソスープ、フランスならコンソメ、イタリアならミネストローネ、ロシアならボルシチといったように、長い歴史で数々のスープ戦争を勝ち残ってきた世界中のスープがある。これは飽きがこない。
ましてや前項にも関連するが、いろんな食物の組み合わせで作るわけだから、味のバリエーションは無限にあると言ってもよい。

3.栄養満点かつ体への負担が少ない
食材の栄養分が余すところなく溶け込みヘルシーで消化も良い。

ただし、固形物で胃を満腹にしたい「育ちざかり」の人には理解できないと思う。それは個人の嗜好というよりは、体そのものがタンパク質、脂質、糖質を求めてさまよい歩いてるから。
スープではなかなかそのニーズは満たせないからオススメできない。

個人的な解としては、ろくに体を動かさなくなった30代以降の中年男性は、みんなスープに目覚めると良いと思う。そろそろ固形物で腹を満腹にする無茶なアソビ、やめよう。

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