報奨金のほかに、資格取得に要した最低限度の費用が支給された。
もう数日で退職するということもあってさすがに辞退を申し出たのだが、もらえるものはもらっておけと渡された。ありがたく頂戴つかまつり候。
全部合わせると40万円近くもらったことになる。こんなにもらっていいのデスカ？
こうした収入が入るたびに、「何に使うか考える」癖をやめたい。
１つには現金支給なのが良くない。今の時代にこんな札束は滅多に手にしない。
現金を見ると人は馬鹿になる。いい女を前に男はアホになる。
人知れず口座に振り込んでくれればそれでいいのだが、小綺麗な封筒に包んで人目を避けて渡すって悪代官なの？
そして自分にとって都合の良い言葉が脳内を埋め尽くす。
「お金は貯めるものではなく使うもの」「お金自体に価値はない」「財やサービスと交換してこそ真価」
最後に、無事密林に入って前へ前へと掻き分けて進んでいく。今まで見向きもしなかった食べたことのない果実に手をだすことになる。そして、一口食って捨てる。
こうなるとわかってるので、絶対に入らないぞ。
