暗算力

四則演算だけは得意になっておくと良い。主に全体量の把握と現在位置の確認の2つで利用する。これは、ビジネスシーンが多いように思えて、プライベートでもかなり使ってると思う。

今や人間が計算力で電子計算機に敵うことはありえないわけだが、四則演算が苦手だと日常生活が不便だ。

たとえばこんな感じ。
1.全体量の把握(=作業見積もり)
(与件)作業一単位に4時間かかる、作業は毎週1度行う、作業者と監督者の2名が必要。
(答え)1年間はおよそ50週間だから、50w×4h×2人=400時間=50人日=2.5人月と概算工数がわかる。

2.現在位置の確認(=目標達成率)
(与件)1年間のプロジェクトの現在8ヶ月目に突入。作業は全工程の60%まで進んでいる。
(答え)全体進捗60% ÷期間消化率 (8/12) で目標達成率 91%弱 で黄色信号に気づく。

日常生活であれば、年間の収入支出額の概算、料理に必要な材料、移動時間の算出 等が当てはまる。いずれも、最初に全体量を把握して、その後は進捗(目標達成率)を無意識に把握しようと努めているはず。

こうした1つ1つの暗算は、暗算ができるから暗算しているのであって、暗算できなければその発想にならない。
これは、人が「覚えた言語で思考する」のと同じ原理だ。子供に対して、ネガティブなワード(怒りや悲しみ)を一切聞かせなければ、そうした感情が起きないらしい。
ということは、いかに手近にスマホや電卓があっても四則演算が得意でないとそれを使うに思い至らないということになる。
また別の例では、本当に数学が得意な人が、日常の生活シーンで「部屋の温度の上がり方」を微分積分で考えてるが、我々のような数学弱者はそんなことは思いもよらないのと一緒だろう。

ついては、四則演算の程度は、「コンピュータがあるから」と言わず得意になっておくと生活は豊かになると思う。

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