紙でのチケット駆動

タスクはRedmineでチケット発行され、紙で引き受けて、作業後にステータスを更新する。
このように、今なお「紙」という古典的な手法で仕事を回しているが、これは個人的には悪くないと思う。

過去にはジョートーやトレロといった(作業チケットを印刷しない想定の)タスク管理ツールも試行したり、プッシュ通知に使ったりしてきたわけだが、最終的にまたRedmineに落ち着いている。これを考察する。

1.Redmineとする理由
(1) 記録に向いている。
付箋レイアウトのタスク管理ツールは、最新状態の可視化には向いてるが記録には向いてない。記録というのは、経緯・保守記録・修理記録・応対記録といった 過去と現在を紐付けるトレーサビリティとなる。今日発生して今日終わる単発の仕事でない限り、どんな仕事にも必要不可欠なこと。
(2) ナレッジベースになる。
類似のタスクや関係するタスクを整理することで、情報共有と作業標準の策定に役立つ。情報が体系的に整理されていることを良しとする文化もあると思う。

2.いまだに紙でチケットワークする理由
(1) 行動を促す強い動機になる。
元来私たちは、紙をもらうとそれが行動のきっかけになる人生だった。
宿題プリントは期日つきタスクとして認識し、保護者へのお便りであれば親へリレーするといったように、「紙をもらうことと行動を起こすことはセットである」と幼少期から体に叩き込んできた。受け取れば何かしなければいけないことを頭と体で理解している。

(2) 物理的なプレッシャー
web画面上にタスクが積み上がっても、画面を閉じればそこから逃避することができる。
紙ではそうはいかない。終わらせるか後続にリレーするかしない限り、デスクに溜まる一方だ。加えて今は個人デスクが廃止されたので、そっと引き出しに入れるといった逃避ができず、紙でもらえば一定の「終わらせるしかないプレッシャー」がかかる。
期日まで放っておくという楽な方向に流れづらい作用がある。

あくまで1つのオフィスに集まって働く数人~10人程度のチームであることが前提の話。
協力会社や外注先・取引先とのタスク管理は チャットツール+Redmineが妥協ライン。

ということでSDGs先輩には申し訳ないんですが、しばらく紙ワークが続きそう。
次第に 「紙が標準世界ではない世代たち」が台頭してきたら、大人しく引っ込みます。

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