『運転者』

クチコミの高評価に釣られて期待しすぎた。
面白かったけど涙は一滴も出なかった。薄情で申し訳ない。

自己啓発書・生き方書の部類だと思うんだが、それをファンタジー小説というプラットフォームで仕上げた感じ。そしてこの部類では近年の勝ちパターンといえる、メンターと子羊形式、哲人と青年形式。あるいはゾウと怠け者形式。
それが、今回はタクシー運転手と崖っぷち保険営業マン。
主婦とか学生が読んだら感動するのかな、あるいは主人公のような営業マン?

個人的には、ファンタジーに振るならもっと思い切って振ってほしいし、自己啓発に振るなら再現性を重視してほしいと思う。
最後まで児童書か道徳の教科書でも呼んでるかのような物足りなさがつきまとった。
逆に言うとそういった誰でもわかるバランスの良さはあった。

刺激が欲しい自分には物足りない。

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