デュアルモニタ、やったりやらなかったり

デュアルモニタをやったりやらなかったりを、十年以上繰り返している。
これに関しては、自分にとっての型みたいなものがない。結局どうすればいいのか考えてみる。

まずは一般論として、作業効率が40%あがるらしい。これには一定のエビデンスや論文もあるらしい。実体験からも、作業の種類によるがもちろん理解できる。
一方の画面でインプットとなる情報を見ながら、他方の画面でアウトプットを作ると。
具体例示するなら、右画面ネットで探した実装例を見ながら、左画面でコーディングするといったように。1画面でやるより早いし正確であろう。

次に、非効率な作業場面を考えてみるわけだが、これはデュアルモニタ状態であったとしても常に「一方の画面を利用しない」という選択がとれる以上は、「非効率な作業場面は存在しない」はずである。一画面で作業したいなら一方は使わなければいい。

そうすると作業単位あたりの効率性以外の部分で、使わない選択をしている自分がいることになる。ここを深掘りしていく。

1.作業環境のデザイン問題(ここではデスクトップPCは考えない)
ノートPCとディスプレイを接続するスタイルとなるわけだが、このデザインが悪い。
両画面は均一なサイズや高さで揃えることができないし、キーボードは一方に据え付けられているため作業環境全体に対する体の向きが固定化される。その都度体全体の向きを変えるわけにいかないので、必然的に首の横方向への旋回に頼ることになる。この1つ1つの動作はさして問題ではないが、積み重なって負担やストレスになっている可能性はある。
また、多くの機器を置くことで物理的な作業スペースを圧迫することになり、また配線も最低1本は増えてしまうわけで、「作業環境のシンプルさ」が大事な自分にとっては面倒な事が多い。

2.働く場所が固定化される
働く場所の多様化や会議にPCを持ち込むのが当たり前になってからは、さっと移動できて移動後の場所で「自席と変わらぬ作業環境」が維持されることが重要。
自席で30分作業
 → 会議①
  → 自席に戻って35分作業
   → 会議②
    → 出先で作業60分
     → 会議③
というように目まぐるしい日もあるわけで、自席を出入りするたびに外付けディスプレイにつないだり外したり、また自席でない場所では外付けディスプレイがないことによる作業効率面でのストレスをかかえたりするわけだ。
(本当にそんなに会議が必要なのかという議論はさておき)

こういう日が続くと、単位作業あたりの効率性というメリットよりも、総合的な身軽さやシンプルさを重視してしまうことになる。

つまり、こんな製品があればよい。
・デュアルディスプレイなんだけど
・外付けではなくてそれらが一体を成しており
・コンパクトでシンプルで軽くて
・1枚にも2枚にも手軽に構成変更ができる

イメージとしては、今のノートPCスタイルでメインディスプレイの裏からサブディスプレイをさっと横に展開できるみたいな感じ。
もちろんソフトウェア側で実装してもよいと思うが、その場合は1画面が物理的に巨大である必要があるため、コンパクトな製品にできない気がする。

ビジネスシーンでは爆発的な需要になると思う。こういうのもニューノーマルの1つだと思う。

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