流行りのスイーツほど当てにならないものはない

マカロン、カヌレ、ピスタチオ、進化系○○
東京でそこそこ人気のお店がとりあえずで出した珍しい名前の商品は、一切の宣伝広告ナシにSNSで瞬く間に広がり、その頃には味はどうでもよくて「まさに名前だけが独り歩き」状態。
見た目がよくて名前が新しかったらそれで合格。
「行列店に並んで写真をとってSNSに上げて食べる」ところまでが1つの体験であるがゆえに、味はイチ構成要素に過ぎない。もちろん不味ければダメだが「普通においしい」と表現してもらえれば合格だ。

だから、パンケーキ風情が2000円もする。あれはホットケーキと果物と生クリームだ。原価は200円程度だろう。

脱線したが、冒頭挙げた黒船的なスイーツで、まともに今も食べられ続けているのはティラミスくらいだろう。その時代のことを体験として理解しているわけではないのだが、令和の今にあってもショートケーキ、チーズケーキ、モンブラン、ティラミス と4つの商品が並んでいることに違和感はないし、ちゃんと迷う。30年後にこのレギュラーメンバーにマカロンやカヌレがいるとは思えない。

こう考えると、企業の入念な研究開発で生み出された商品というのはやはり信用できる。
「普通においしい」と表現されるに相応しい味を、適正価格で大量に生産・流通できることを確認してから発売するから長く続く。
企業さんは引き続きレギュラーメンバー開発を頑張ってほしい。

有名パティシエがイタリアで何年修行したとか知らないけど、膨大なデータとチェーンオペレーションのPDCAに、思いつきのスイーツが勝てるわけがないんよ。

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