SI業界がこうなればいい

もうちょっと技量・能力・経験を可視化できないもんだろうか。

パイロットが「総飛行時間」によって経験値や能力を測定されているのと同じようにして、過去に携わったプロジェクトのサマリーを、IPAのような機関が標準評価項目を策定して、個人ポートフォリオにできないだろうか。

簡単に思いつくところでは、構築規模・役割・担当工程・部下数・業種・受注額 といった具合だろう。
企業名や案件名といった固有名詞がなければ第三者機関が収集・管理したっていいわけで、こうした定量的な情報を その雇用主がIPAに対して年に一度申告するといった枠組みを作って欲しい。

プログラマであれば、githubや個人作品をポートフォリオにしやすいので、その界隈では人材の流動性は激しく、また働き方も多様になっているが、主に上流を担当してきたような人材は、面談以外の評価方法がないってのはその個人にとっても市場全体にとっても効率が悪く再現性が低いことに疑いの余地はないだろう。
すると学歴・資格・勤め先企業 なんかがわかりやすい物差しとして見られるが、一方現場では、「学歴・資格と仕事の出来・不出来は相関がない」と堂々語るという矛盾が起きる。

無論、面談によって会話を通してしか確認できないようなソフトスキル(コミュニケーション力、質問に答える力、臨機応変な振る舞い)はあることは否定しないが。

ともかく、日々能力や経験値を数字で積み上げていく感覚で仕事ができると、それがモチベーションになると思う。個人ポートフォリオの充実=個人の市場価値向上=将来の年収換算 だとわかる。さすればその頑張りがすぐに給料に反映されなくても安心して頑張ることができると思う。

あくまで市場全体の効率が上がればいいと思ってのこと。
そのための手段として人材の流動性を上げる。さらにその手段として個人ポートフォリオの定量指標化って感じで。

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