世界最高の選手たちが「キャプテン翼」に影響を受けたと言っていることは、このうえない日本サッカーのもう一つの勝利だと思う。
メッシ、ネイマール、フェルナンドトーレスといったいろんな海外の超一流スタープレイヤーが、「私のサッカーは日本の漫画に影響を受けている」と言ってるんだから、それは我々にとってこのうえない勝利。
こうした影響力を偶然に身を任せるのではなく、次代のバロンドーラーたちにも「狙って」波及させていってほしい。偶然「好きになってくれた」ではなく、こっちから仕掛けていかないと。
TSUTAYAで眠ってるだけの全アニメたちを、どうにかYouTubeやネットフリックスへ展開できないものだろうか。あるいは翼カップと称して、世界中の高校生同士を対戦させるといった聖地巡礼的マーケティングができないだろうか。若い才能を発掘したいクラブチームのオーナーとかがこぞって見に来るんだから、世界中の人がアクセスすると思う。
我々は自らサッカー後進国だと認めるのであれば、認めるなりに他国にない掛け算で勝負していってほしい。そんでもってこれが成功すれば、野球だってバスケだってバレーだって横展開できることになる。スポーツビジネスは世界的に停滞気味だし、我が国では使い古された「熱血ど根性スポーツ」マンガは、地球の裏側でもう一花咲かせられると思うんだけどな。