お詫びメールと受け手の品位

最近、企業のメールマガジンや会員宛のDMにおいて、件名誤り、宛先誤り、内容齟齬といったミスを理由とした「お詫びメール」をよく見る。
楽天市場からのDMに「送信予約」との件名のメールが届いたり、Qiitaから特定個人(Qiitaの従業員)のアドレスが見えるメールが届いたりと、連発。

人の失敗を笑うわけではないのだが、「あぁこうした巨大メディアの先にもちゃんと人間が働いてるんだなぁ」と実感して嬉しい。
それでもって100万単位のPVを持つようなメディアが人間らしいミスをしてくれるのは、「社会が小さなミスに対して寛容になる」ための訓練になると思う。
その後さして取り沙汰されていないってことは、100万人が許したってことであってこれはあたたかい。当人は企業内でバチクソ怒られてると思うんだが、きみの上司以外は誰も怒ってないから大丈夫だと伝えたい。

一方では、少し手際が悪いだけでめちゃくちゃに叩かれる行政は、気の毒だ。
この違いはさ、提供主体(企業か行政か)の手際の高低ではなく、受け手の品位の高低にあると思うんだよな。
多くの人はさ、企業はスマート行政は手際が悪いと思いたいんだろう。

否そうではなくて、行政サービスは人を選べないから相手の品位の有無に関わらず、全員を救わないといけない。すると、救いたい集団の品位の平均値が低い
品位を低くしている層は声が大きいので「ワクチン早く配れ」、「10万早くよこせ」とわめき散らす。企業ならそういうバカをミュートできるが、行政はそれができない。気の毒だ。

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