集中できないのは大概自分の問題

「集中している」という状態を、何か偶発的に発生する自然現象のようなものと考える人が多すぎる。「最近なぜか集中できないんだよね」といったように。
否、「集中する」ってのは本人の「やるぞ」と決めた強い意志が前提のもと、そこに適切な外部環境が整ってこそ発揮される状態なんだ。

そもそも「俺はやるぞ」という前提となる精神状態を作っていないのに
「集中できなかった(チッ)」というのは、お客様意識がすぎる。

これは、学校教育がその消費者意識・お客様意識を助長している側面があると思う。
具体的には、生徒側からの「この先生の授業は面白いから集中できる」「あの先生の授業はつまらないから集中できない」という謎の上から目線の評価文化だ。
面白くなくたって、「お前自身が楽しめる、集中できる努力をする」ことは、教えを請う側の大前提であると徹底的に教育したほうがいい。

これが結局は「面白くなかったら放棄していい」と勘違いさせてしまいかねないからだ。
そうした行き過ぎたお客様感覚が、人間も組織もダメにしていく。
自分の意思で選択して入社した会社に対して「ここがダメだ」「あそこがダメだ」と評論家になってしまうのも、結局は「周りの人が良くしてくれるのが当たり前である」というお客様意識の問題だと思う。
誰がお前のためにお膳立てなんかするかっての。
お前の気持ちを盛り上げる役割で雇われている人はいないから、いい加減そこに気づけ。

(だからといって教育者や指導者が、環境づくりを放棄してよいとは思わないが。)

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