制作風景を記録した。
『墓場の少女』,制作年 1823–1824,ウジェーヌ・ドラクロワ
この絵の好きなポイントは2点。
①ドラクロワにしてはめずらしい、一人の人物にピントを当てた構図が良い。
ロマン派の第一人者で、『民衆を導く自由の女神』をはじめとして、とにかくフランス革命のごちゃごちゃした様子を書き散らかすイメージだから、こういう1人にピントを当てた絵が新鮮。一瞬古典回帰したのかな?と思いつつ、タイトル『墓場の少女』からしてこれも戦争や革命の切り取りなんだと安心する。一応は「キオス島の虐殺」の一幕ってことになってるらしい。
②大人の女性らしさと少女らしさの狭間
顔の造形や鎖骨の美しさは大人の女性を思わせるものの、右手の弱々しさやへたり込んだ様子が少女そのもの。このバランスがすごくいい。
これで3つ目を作り終えた。段々手際が良くなってきた。
コスパが良い趣味ができてほんの少し人生の質が向上。