面倒なことをさせちゃったな

退職する方に、Amazonギフト券をあげたんだ。これはべつに特別なことではなくて、5千円分とか１万円分とかお渡しすることがあるんだけど。

あろうことか、お返しが来た。これは申し訳ないことをした。
自分という人間は、「自分の選ぶ時間と労力を最小にしつつ相手の便益を最大化する」という考えで、ギフト市場を斜め上から見下ろしているまぁまぁ腐った性根の持ち主で、そんな理由で「Amazonギフト券」をお渡しするというのに、ましてやお返しなんてこれっぽっちも想定していないのに、わざわざお返しにモノを買ってきてくれたみたいなんだ。
それが自分好みだったことにも恐縮してしまって、なんだか面倒なことをさせちゃったんだなと。
この人には、もっと自分の時間を大切にしてほしいと心から思う。他人のことを考えて買い物ができるほど、人生は長くない。

もう一つ悪かったのは、自分がお別れの日に渡さなかったこと。
最終勤務日に渡せば、お返しを用意する時間を与えることなくそこで渡して勝ち確だったのが、忘れると悪いから用意したらすぐに渡すという自分本位な性格で、数日前に渡してしまったんだ。恐縮させたに違いない。

だからといって、こんなことを回りくどくいろいろ考えて駆け引きしてまで「渡し逃げ」を成し遂げたいわけでもないし、今後もこのスタイルが変わる可能性は低そうなんだけど、こういう気持ちを数日引きずってしまうのは精神衛生上良くない。

今度から２枚用意しておけばいいのだろうか。忘れないうちに１枚目を渡す。万一お返しが来ようものなら、すかさず２枚目を渡す。これはおそらく最終勤務日での出来事だろうから、誰もここまでは予想できまい。