俺この質問ダメなんだ。わかってるよ、そんな真剣に考えなくても、「ラーメン」とか「肉系」とか、「あっさり系」とか言えばいいんでしょ?
でもね、ないんだよ。そういうね、何というか事前に「○○食べたいなぁ」という気持ちが。
こういうことを言うと、「無欲でうらやましい」とか「ストイックだ」とか「意識高い系」とか言われるんだけど、それも違う。考える余裕がない。そんないろいろなことを考えることができるCPUじゃないんだと思う。たったさっきまで仕事に没頭してたのに、瞬時に食べたいものが思い浮かびません。
コレに対して「なんでもいいです」という回答が、相手のサービス精神を裏切っていることもわかっている。だから、真剣に考える。自分は今、何が食べたいだろうかと真剣に考える。でもそんなに時間をかけていい質問じゃないことも分かってる。で、焦って答えが出ない。
そして、もう決めた。今後は、「ラーメン」と言う。必ず「ラーメン」。真剣に考えれば質問者を困らせるだけだし、ラーメンを敬遠する人は経験的に少ないし、選択肢(店舗数)も十分多い。いつどんな時だって使える汎用的な正解といっていいだろう。
こうして弱点を克服していこう。苦手なことに対してはパターン化で対応するんだ。仮に真剣に考えて「イタリアン」とか「中華」とか言っても相手を困らせるかもしれないし、かといってファミレスやファストフードでは面白みに欠けるんでしょ。
だから、「ラーメン」と言う。そうすると詳しい彼らがオススメ店に導いてくれるってことなんだ。