結婚すると決めてから会うみたいな

長期間要件定義に明け暮れて、いざ運用確認フェーズになったら「思ってた感じと違う」っていう歴史をいつまで繰り返すのか。
どうして彼らは体験のない要件定義にこだわるのだろう。
デモサイトなんかいくらでも作れるのに、完成するまで触らせないのは誰のためなんだろう。

こっちだって、欲しいと思わない人にまで売ろうとなんて思ってない。商品の良いところも悪いところもあるかもしれないが、全部知ってもらって買ってほしいと思ってる。
ところが、まるでできるだけ見せないようにして人を騙して買わせようとしているとすら思える。

もちろん買う側も悪い。失敗したくないのなら最初からそういう態度を前面に出さないと。
相手の顔も見ず結婚して、会ったらブスだったのでナシで。これは避けないといけない。自分が悪いと言われても仕方がない。

お互いに、何カ月も(場合によっては何年も)要件定義で机上の納得を積み重ねてきているだけあって、完成後は引くに引けないサンクコスト関係になる。
もう誰がどうみても解散したほうがいいのに、まだやれるまだやれるって。

自分はこういう状況が嫌で、自分に権限がある場合は必ずデモサイトへのリリースとOKを積み重ねていくようにしてる。仮に最初の段階で「まるでダメだ」と言われても、その時点からであればほんの少し舵を傾けるだけで軌道修正ができる。

一方で岩壁にぶつかる間際の間際で切る舵は、総動員で船を動かさないと間に合わない。そうわかっていても同じことをやり続けるんだから、「学習能力がない」とかじゃなくて「恣意的にそうしている」と考えることにしている。
だから、これ以上直そうとしても無駄だし、ただただそういう船長の船には乗らないように努力している。

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