あれもこれも手を付けて、どれも終わってない。パラレルワールドすぎる。
どうしてこんなことになってしまうんだろう。
少なくとも、自分は新人の頃から、そんなことは全くなかったと思う。
知識や経験に乏しく半人前だと自覚している時期は特に、「仕事は絶対に直列にやる、自分にはいくつも同時進行するなんて到底できない」と感じていた。
だから、仮に複数抱えることになったとしても、基本はFIFOで直列にこなしていた。
業務を覚えて一人前と言える程度に人並みにこなせるようになったときでも、基本マインドは同じ。ただ、無意識がF1カーのように意識を追い抜いていくもんだから、作業Aから作業Bに切り替える見極めが自然と発揮された。どれも全部よゆーよゆーという感じで。
見誤ったことは記憶にない。(実際にはあると思うが、結局全部自分でリカバリーできていたんだと思う。)
さて、困ったことに、すぐにパラレルワールドになる若手がいる。
「直列にやったほうがいいよ」とアドバイスしてもなかなかそうもいかないようで、いくらか観察してわかったことがある。
問題は2つ、見積の甘さとプライド。
一つ目は「見積りの甘さ」
本人はいたって真面目で、「直列にやろう」と決めてとりかかる。作業A→作業B→作業Cの順でやると。しかし、作業Aに対して2時間で終わりますと宣言して実際には終わらずに3時間、4時間と続けていく。次第に焦りが出始めて、進みも悪くなって、行き詰ったあたりで良かれと思って「作業Bを今のうちに着手しておこう」とクソ判断をする。
二つ目は「プライド」
人に聞きに行けない。悩んでる時間が増える。悩んでる時間があるくらいなら、作業Bを少しでも進めようと、良かれと思ってクソ判断をする。
結局、AもBも終わらず、見積の甘さにも気づけず、仕事の終わらせ方もわからない。
これが新人だったら許されるかもしれないけど、3年目でこれだと正直きついし、どこに行っても苦労するんじゃないかと可哀そう。
若手教育に2年とか3年かけるのは、ほんと飼い殺しだと思う。
自分は前々から、即現場投入が勝ち確だと思っている派。
(いずれにせよさっさと現場投入するのがいい)
時代錯誤とか言われそうだけど、全然そんなことない。むしろ若いうちに一通り経験して20台のうちにエース社員になって、30前には次のキャリアを考えるくらいのスピード感が普通になってきた。仮に即現場投入で仕事内容が面白くないならそれはそれでさっさと身を引くべきだし。なんだって早い方がお互いのため。