シークするより早送りで複数回

YouTubeをシークして見たいところだけ見ると、タイムパフォーマンスが高いように見えて実際には前後の文脈がわからなくて最初の方も見たりして、挙句、つまみぐいしながら全部見ることになる場合がある。普通に見た場合の2倍の時間をかけて。

仕事や知識の習得においても結構あるあるだと思う。基本的に叡知ってものは構造的になっている。それは、時間という概念のなかで積み上げてきたから。
時代が仮説検証を重ねて、文化や宗教、学問や経済がある。算数は1+1から、歴史は石器時代から、ITはビット計算から学ぶってわけ。

ところが、そうじゃなくても結果が出るようにしていくことが必要になってきた。
時代が進めば進むほどに世界の叡知だけは幾何級数的に広がるのに、ヒト1人の人生の長さはたかだか100年と知れてるんだから、昔の人より今の人が大変。やり方を変えないと負け確。

そこで今、シーク全盛期だと思う。最新ノウハウだけのつまみ食いでも通用するようになってきた。頭が良い人たちがそういう仕組みを作ってきたから。だから「背中で学べ、10年で一人前」みたいな話がこの世から消えて、いきなり上澄みだけやって大成功みたいなストーリーが増えてきた。これは良いことだと思う。

でも、俺はやっぱりイチから構造を知り、これまで積み上げてきた叡知を取り入れないと次のアイディアが生まれないと思ってる。そのためには、シークする技術より2倍・3倍の早送りで全部やる方法が長期的には強いと思う。

義務教育の価値を否定していくんじゃなくて、10歳くらいまでに今の高校卒業までの基礎教育の早送りができるようになる未来が来たら面白い。そのあとは大学に行く人はいけばいいし、そうでなければすぐに働けばいい。労働者層を増やすってことではなくて、仕事=きつい・くるしい みたいな教育を排していき、10歳くらいで収入の得方を体得するのは良いことだと思う。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA