グリーンブック(2018, アメリカ)

つい50年前の出来事かー。まぁでも驚くことでもないか。
アジアヘイトみたいなのは今でもあるし。

複雑なことを複雑なまま受け入れるってのは、本能的じゃないんだろうね。
きっと、できるだけシンプルにしたいんだと思う。自分(達)とそれ以外のように世界をわけることができれば、住み良い場所(なわばり)を作ることができるから。

だけど、複雑なことを複雑なまま受け入れるってのは、「答えを出さない」ってことに等しくて、答えを出さないってことは考え続けるってことであって、「社会的な動物」ということ自体が矛盾というか、もはやバグなんじゃないか。

まぁこういっちゃアレだけど、そこまで無理して多様性を受け入れなくてもいいと思うけどね。
人種だけの話じゃなくてさ。
多様性とかダイバーシティとかが突然押し寄せてくる感じが寒いし、周囲がどれだけ受け入れようが本人の感受性だけはコントロールできないから。
つまり、「あ、俺だけ違う」っていう感情は、なくせない。それが社会性だから。

たとえば俺は、10人いたら9人が「田舎」だと判断する地域の出身だけど、東京生まれ東京育ちのグループに入っていったら、やっぱ遠慮するよ。そういう、本人側の問題もあるから、無理して全部受け入れる必要はない。

この世は複雑だから。

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