全部が「至急」ってことはどれも「至急」じゃないってことになる

いくつかのプロジェクトやその中のタスクを並行的に作業管理する現場(つまりは多くの仕事現場)において「至急」ってのは、相対的に用いる言葉。
「作業Aより作業Bが優先」、「作業Bより作業Cを急いでほしい」
こうやって、「○○より××」と順位を可視化することが優先度を決めることである。

全部「至急」を割り当てる人には気を付けたほうがいい。メールやチャットの表題に決まって「至急」とつけるバカ。何が何より優先されるのか、判断していない。ということは、作業Aより作業Bなのか、逆なのかは、いつまでたっても伝わらない。

仮に、作業員を日頃から遊ばせているような現場があるとすれば、すべて「至急」にしたら「出力」が上がるかもしれない。だけど、我々はそうじゃない。常に表面張力してパンパンに作業を詰めているような組織において、全部至急は全部至急じゃないと同義。
むしろ、混乱を招く、ストレス過多になる、作業の切替が多発して低効率になる、スケジュールを立てられない、予実を管理できないといった問題が増える。

そうするとまた本来予定した作業に期待するほどの進捗がでず、今度はそれが至急になる。
その場はうまく乗り切れたとしても、長期的に見れば、全部至急=全部至急じゃない→みんな適当に好き勝手に優先度を判断して作業してる と同義。

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