GMT、UTC、JST

時刻を表す概念。

GMTは、グリニッジ標準時(Greenwich Mean Time)。これは、グリニッジ天文台(ロンドン)を経度ゼロと定め、太陽の南中時刻を午後ゼロ時と見なす方式。これを基準に、経度15度ごとに+1時間の時差が発生するとし、日本の場合は経度135度だから9時間進んでいることになる。(360度÷24H=15度)
ちなみに、ロレックスのGMTマスターのGMTはグリニッジ標準時のことな。

UTCは、協定世界時(Universal Time, Coordinated)。GMTと同じく世界の標準時間を決めたものではあるが、セシウム原子時計を基本としている。
セシウム原子時計とは、セシウム133原子が状態Aから状態Bに遷移するのにかかる時間1単位を9,192,631,770回繰り返すのにかかる時間を1秒と定義したもの。
セシウム133原子は、9,192,631,770ヘルツって理解でいいと思う。
GMTより高精度で300年に1秒しかずれがおきない。高精度であるがゆえに天体のきまぐれ(地球の自転のずれ)を考慮してあげる必要があり、うるう秒(0.9秒)の分だけ人為的に調整している。コーディネイテッドはそういう意味。
UTCはどこか1つで計測しているのではなく世界中に何百個と存在し、それらを合わせて機差によるゆれを補正できている。

結果的に、GMTとほとんど合うようになってるんだけど、そのプロセスは全く違う。
ちなみに、うるう秒は何年かに1回1秒が追加されるというアレ。
うるう秒が挿入されるときは、8時59分59秒の次が8時59分60秒という気持ちの悪い時刻が発生する。

で、JSTは、UTC+9時間。日本標準時間。時差ってこと。
経度15度ずつだから、アメリカのように東部と西部で時刻が違うとかもあるし、あるいは中国のように広くても1つの時刻(北京時間)としている場合もある。

時差の話をすると、今度はタイムゾーンとか夏時間とかにも触れないといけないのだが、長くなったのでここまで。

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