エンタメはストックからフローへ

映画やアニメを所有したいと思ったらどうすべきか。

僕は基本的に持たない主義ではあるので、劇場かオンデマンドだけで十分だ。だけど、最近所有したいと思える1本がある。

「THE FIRST SLAM DUNK」。正直に言って、所有したい。しかし、物理的に所有するとなればその方法はBlu-rayディスクってことになる。僕はBlu-rayディスクを再生するための機器は所有したくない。すると、所有しているが見ることができない。

パッケージがあるだけで、中を見ることができない。これを所有と言えるのか。

今はたまたまNetflixで配信しているが、おそらく8/13頃までだと思われる。この復活上映に向けた期間限定配信と思われる。これが終われば、また見る方法がなくなる。そのころまでには判断が必要となる。具体的にはPC外付けのBlu-rayドライブを導入するかどうかの判断だ。

所有したい何かのために、所有したくない何かを所有せにゃならんことへの葛藤。

そういえば、ソニーが録画用ブルーレイディスクの生産をやめるってニュースが一週間くらい前にあったような。パナソニックは1年以上前に撤退してたような。僕は電子書籍賛成・オンデマンド最高・シェアエコ崇拝ではあるが、所有欲がないわけではないようだ。

だけど、漫画や音楽に対する所有欲は自然と消えている。10代の頃は、漫画・CD・DVDをコレクションしていた時期もあったが、今はそのすべてを手放している。そう考えると、一時の感情なんだろうと思う。仮にお気に入りのそれの上映やオンデマンドが終わって、見る手段が1つもなくなったとしても、そのころには違うエンタメが僕を待っている。所有したいと思える違う何かが待っている。

だから、結局所有しないが正解。「これだけは」で所有し始めるときりがない。終わりのない蟻地獄に入っていく。現代は本当にエンタメ地獄すぎる。エンタメを所有・ストックするという価値観がなじまない。悲しい表現になるが、消費・フローであると割り切って付き合っていきたい。

流れていくものだからこそ愛せる。俺は今なんだよ。

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