総理大臣になる男

現立憲民主党衆院議員、米山隆一氏。

アンチがたくさんいるのは承知のうえで、僕は米山さんがいつか総理大臣になると思っている。その理由を自分なりに言語化してみたい。

1.頭の回転が速い
国会質疑なんかを見ていると、米山さん一人で自民党幹部を次から次へと言い負かしている。
質問は端的で的確だし、主張・理由・根拠がいつもセットになっている。他方自民党幹部は、質問に答えない。YESかNOで答えられる質問に、「徹底してまいります」だとか「検討します」だとか「全力を尽くしてまいります」だとか、わけのわからない回答をしている。これに対して米山さんが、言葉尻ばかりをあげつらうのではなく、「仮にそうだったとして」と、第二第三の矢を放つところが、頭の回転の速さであり真骨頂だ。YESかNOで答えられない無能に対して「お前は無能だ」と言うのではなく、「もし本当にこれから検討する」のだとしたら○○の時点で把握してなかったことになりますよね?それって職務怠慢じゃないですか?と。はいかいいえで答えろと押し問答するのではなく、本当にそうなら「お前もっとやばいぞ」と言える根拠がポンポン出てくるところが別格。医者で弁護士でハーバードだぞ。なめるなよ。

2.物怖じしない
メディアにタレントっぽく出てるときも国会質疑のときも、新潟県知事だったときも、どんなときも物怖じせず態度に違いがない。悪く言えばふてぶてしい。主張が一貫していて土台がぶれず、誰かの意見ではなく自分がそれが一番良いと思っているからブレない。言ってることは堅実・着実そのもので政策そのものには疑いようがない。僕はそこまで目が肥えていないので僕感覚の「疑いようがない」には信憑性を伴っていないことは理解しているが、それでも他の政治家は僕のような一般ピーポー目線で疑うところだらけであることを鑑みると随分と納得感がある。

3.敵が多い
逆説的アプローチになるが、味方ばかり多いトップはダメだと思う。側近のヨイショ・迎合は決断を鈍らせ、しまいには判断力・勝負勘が錆びる。守るものが増えれば冒険しなくなるし冒険しなくなれば敵がやってこないのでまた勝負勘が鈍る。その点、米山さんはちゃんとアンチがたくさんいて、そういう厳しい目にさらされていることがむしろ安心材料ですらある。味方を増やそうだとか強きに迎合しようだとかそういう弱っちい女々しい感じが一切なくて、「俺がこう思うからだ」と、シンプルに主張するところが良い。

この3要素が、どう総理大臣に結びついているのかロジックがあるわけではない。ただし、久しぶりにこういうアバンギャルドな政治家が出てきたという感じ。アバンギャルドってのは政策が突飛だといってるわけではなく、頭が良くて・物怖じせず・気づけば周囲は敵ばかり。こういう状況で言い訳せず逃げも隠れもせず一人で戦える。むしろ輝いてすらいる。

もっともっと頑張ってほしい。総理大臣になってほしい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA