スマホと顔面どちらが大切なのか

こうも毎週新幹線に乗っていると、いろんなことが起きる。

今朝の新大阪駅。到着して改札に向かう階段をビジネスマンが大行進するするわけだが、階段を降り切ったところで僕の目の前でサラリーマンがつまずいて転んだ。

転ぶまでの行動を見ていたわけではないので若干の推測も含まれるが、少なくとも顔面(左頬)で着地しているように見えた。というのも、左手はズボンのポケットに入っており、右手にはスマートフォンを持っている。スマートフォンは守られ、たぶん手首で地面に着地してる。

これね、気持ちすごいわかるけど、どう考えてもスマホを投げ捨ててきちんと手のひらで受け身をとらないとだめよ。それで顔面で着地しようものなら、せいぜい10万円程度のスマホを守ることができても、顔面に一生の傷が残るかもしれないし、傷では済まず脳のダメージが後遺症になるかもしれない。

あとは、ポケットに手を突っ込むスタイル。俺もよくやりがちなんだけど、いざってときに受け身をとれない。特に人混みや階段ではそれが命取りになる。ついつい寒かったり格好つけたりでコレやっちゃうんだよね。よほど運動神経に恵まれていない限り、転ぶ瞬間にポケットから手を出して受け身を取るなんて芸当はできない。

そもそも、スマホの代わりに顔面で着地するほどにスマホが大切だとするならば、自身の経済レベルと持ち物のレベル感が合ってないと思う。モノが大切なあまり、体や健康を犠牲にするようでは三流だ。何を差し置いても自分の健康が第一、そのためであればモノなんかすべて捨ててやるくらいじゃないと。

とにかく、今日目撃した状況は自分にとっても良い薬になったし、転んだときに顔面着地しがちなのは現代の社会問題になりえると思った。子育てをしたことがある人はわかるかもしれないが、1歳頃の赤ちゃんは基本的に顔面着地をする。ハイハイの時期をどれくらい経たかにもよるが、うちの場合は自宅でクッションフロアみたいなプニプニしたところで練習して両手で受け身を取れるようになった。もちろん個人差はあるが2歳ころには顔面着地はなくなって、次第に走り回って転んでも、手が先に出るから安心して見ていられるようになる。

これがなんと大人になって退化してるようでは救いようがない。ちゃんといつでも両手で着地できる準備を。

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