たぶん、基本的に1人でいることが好きだ。
人と群れて過ごすことはできない。他人とずっと一緒にいることもきっとできない。しかし一度その状況になってしまうと、他者に甘えられる状況になってしまうと、「あれ、どうやって1人の状況を受け入れるんだっけ」って戸惑う。
僕にとって1人の時間と他者と過ごす時間は、労働と休日のようなもので、長い休日が続くと「あれ、どうやってハードワークするんだっけ」って戸惑うのと同じ。でも結局労働し始めると、これで良かったんだと思えてくる。だけど、休みなく労働しつづければ今度は休日が欲しくなる。ずっと1人でいると人の温かみが必要になる。
多くの人はそういうバランスで生きているはずだ。グラデーションはあれど、24時間365日を他者と過ごせる人なんていないと思うし、逆にずっと1人では死んでしまう。実際、孤独は寿命を縮めるというデータもある。
このグラデーションの値が近い人がいれば、比較的ストレスなく付き合うことができるのかもしれないと思う一方で、この先も未来永劫その値が固定であるとは言い切れない以上、そのような誰かを求めたところで無意味なのである。
こういう人間の弱いところにロボット産業が入ってくるのかもしれない。実は生産性向上とか仕事が機械に置き換わるばかりではなく、精神的に満たされないところを埋めにくるのかもしれない。