港区の中学校

港区立の全中学校、来年度から修学旅行は海外とのこと。たしかシンガポールって出てたような。SNSでは賛否両論盛り上がってるようだ。生まれた地域によって教育水準が違うとか、義務教育なのにそこまで格差があっていいのかとか。

僕は、地域による格差が生まれることについては否定的な立場ではない。そもそも地方分権・地方自治の考え方からすれば、分権・自治に基づいて魅力的な都市・選ばれる都市を各々が目指していくことは大・大・大前提だし、2040年には約半数が消滅(可能性)都市だと言われているのだから、生き残るためにどのような魅力を発揮していくかは、地方自治体が自由に選択できることだ。

僕は身の丈に合わず港区民であり、近所に赤坂中学校や六本木中学校があるのだが、格差という面では「修学旅行に限らない」感じがする。それはつまり、地域の経済レベル、都市力、平均的な世帯年収、学校の設備、お友達の学力、何をとっても世界最高水準なのだから、修学旅行程度を他自治体と平等にしたところで雀の涙ってもんだ。

僕は地方都市を馬鹿にしているわけでは決してない。なんたって人が驚愕するような田舎者出身だ。こないだも知人を地元に招待したら、田園風景を目の当たりにして「なっっっっっんにもないね!!」と繰り返しディスられたばかりだ。

そんな僕でも、地域差・格差に対して出生や環境を卑下するような経験はほとんどない。東京のど真ん中で育った人と幾度となく出会ったが、劣等感を抱くほどの何かはなかった。むしろ、何か圧倒的な違いを見せつけてほしいと思うくらいだった。あるいは能ある鷹は爪を隠す的な美学もあったのだろうか。

さておき、偶然与えられた環境によって、格差や環境に違いがあるのは特に国際社会では当たり前で、世界規模で見れば日本に出生を得た時点で勝ち組と言われてるわけだし、どこの中学がどこに修学旅行に行こうが、てめぇの人生の幸福度には影響しないから黙っとけって感じです。

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