あっという間に9月になった。何か新しいことを始めたい。
僕は以前から、9月に何か新しいことを始めたり、目標設定したりすることが合理的だと考えてる節がある。
これは明確な理由があって、学生時代に野球に打ち込んでいたときから、秋になると翌シーズンに向けて体作りのことを考えるから。暑さが和らいで過ごしやすくなると、体がうずうずしてくる。水泳をしたり長距離を走ったりと、トレーニングに適している。
そうした思考習慣というか、もはや体の反応として、新しいことを始める時期が来たなといった感覚に襲われる。
これは意外と合理的だと思っていて、たとえば4月に新しいことを始めようみたいなのは、ほとんどうまくいかない。年度初めは仕事や人間関係において望むと望まないとに関わらず新しいことが始まるし、そういう社会の渦中においては自分で立てた目標なんてのは塵同然だ。
4月5月は、しっかり社会になじむ。それだけで十分。どうせ目標なんか立てたってできやしないし、そんな自分に自己嫌悪するだけだ。
あるいは新年1月に今年の目標みたいなのを立てるのも微妙だと思ってる。季節性情動障害とまではいかないが、日照時間や気候が人間(動物)のモチベーションやセロトニンの生成に影響しているってのは一定のエビデンスがあって、これは自分も例外ではないなと思う。
その点9月はちょうどよい。自分のペースで物事を考えることに適している。過ごしやすい気候、年度のちょうど真ん中で社会環境や人間関係になじんでいる、そうした状況から自分のことを考える余裕が生まれる。
もしかしたら、読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋だとか言われる所以はそういうところにあるのかもしれない。「ちーさいあーきーみーつけたー」も明らかに心の余裕だと思う。
目標設定の秋、広まってほしい。