ハーズバーグの二要因理論

職場や仕事に対する満足・不満足は、それぞれ別の要素が起因しているという理論。
簡単に言うと、「環境は不満につながる・やりがいは満足につながる」だ。

環境は衛生要因。衛生要因とは、人間関係、報酬、雇用条件、職場環境。
これらは、満たされないと不満足になる。逆にどれだけ満たしても、仕事に対する満足感にならない。マイナスをゼロにするところまでしか寄与しない。

やりがいは動機付け要因。動機付け要因とは、達成感、承認、評価、責任、成長実感。
これらは、満たされなくてもただちに仕事への不満足にはならない。しかし満たされない限りは満足を得られない。前者と比べればゼロをプラスにする感じだろう。

これは、どんな政治イデオロギーにも当てはまるんだろうか。
たとえば共産主義において達成感・承認欲求・成長実感みたいなものってあるんだろうか。
ないでしょって意見もわかるし、ミクロで見れば個々にあるでしょって意見もわかる。

あるいは資本主義だとしても、「出世したくない最近の人たち」にとって、動機付け要因はゼロをプラスに持っていく要因になりえてるんだろうか。またこの疑問が経営陣の脳裏によぎるから、マイナスをゼロに持っていく施策さえも打てない。平成までは、組織を信用してがむしゃらに頑張れたし、それが搾取だなんて思いもよらなかった。
今や仕事で成功したい・成長したいなどと思ってる若者は稀有で、承認や応援を暑苦しいとする時代の職場・労働の在り方ってどうなっていくの。

中央集権は崩壊して自律分散に向かっていくのもうなずける。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA