大事なことは「踏み間違えた」のその先

アクセルとブレーキを踏み間違えて、お店に突っ込む高齢者ドライバーたち。

ニュースもそうやって報道するんだけどさ、個人的には踏み間違いにフォーカスすることが危ういと思ってる。「踏み間違えたとて、そこまでいかないんだよ」と言いたい。

認知が衰えていなくたって、人間なので間違えることはある。
間違えても大丈夫なように、そーっと踏み出す。それができていれば店に突っ込みはしないんだよ。
車の運転に限らず、たとえばハサミで紙を切るときとか、熱いお湯をカップにそそぐときとか、「間違いが事故になると想定されるとき、間違っても大丈夫なようにそーっとやる」んだよ。
このそーっとやるというスキルのほうが大事。
どんな天才も偉人もそう。間違えないとは限らないからね。

話を戻すと、彼らは輪留めを乗り越えてお店のガラス突き破ってんだよ。
きっかけは踏み間違いでも、そーっと踏むというペダルの正しい踏み方を「実践できない」としか思えない。だから、間違えました、次から気を付けますは無理ってこと。

車のシートに座った状態で、そーっとペダルを踏むってのは筋肉とスキルです。
・前脛骨筋(脛の外側)で足裏をちゃんと持ち上げる。
・その持ち上げた状態を一定時間キープできる。
・踏み込むときも一気に解放するのではなく、アイソメトリックに下していける。
・そして間違ったと分かれば即座にまた上に持ち上げることができる。
全部、身体能力の話。

認知の話に置き換えて「踏み間違え」とか言ってる場合じゃない。

間違えても大丈夫なように道具を扱える人に、免許があるのですー。

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