俺個人としては、随分ラクになった。
着用していると苦しいということは全くないのだが、着用することを悪意なしに忘れていることがたまにあって、そのときに周囲を不快にさせたかと思うと自己嫌悪に陥ることが何度もあった。
自己判断になって以降は、着用していなくとも誰の気も害さないって割り切ることができて、とてつもない安心感がある。あとは、TPOに従う場面を想定して「一応は1枚持ち歩く」ということから解放されたら、相当に心が軽くなります。
だけど個人的に思うのは、ここ数年のマスク着用がもたらした、「お化粧しなくてもよいという人生の効率化」は、引き続き多くの人を幸せにすると思う。
そもそも外出するくらいで「お化粧しないと相手に失礼」という価値観自体が、男の俺にとっては理解できないわけだが、もしマスクして目元だけバキバキにすることで、シツレイを敬意に変換できるのであれば、これは有効な手段なのであろう。
もちろん俺だって、人と会うときに身だしなみを整えることが社会的に生きるうえでのマナーであることは、理解している。寝癖を直して歯磨きして顔を洗ってから会う。
でもさすがに化粧ってのは、オプションの1つなんじゃないかと思う。
男目線から言わせてもらえれば、「あ、この人化粧してない」とかイチイチ思うことはまずない。もし好意を抱く相手であれば、そりゃ穴があくほどじろじろ見るかもしれないが、それを言ったら女性だって同じで、イケメンをじろじろ見て、あ、今日は寝癖がついてるとか、ひげ剃ってないとか、いくらでもチェックするだろう。
難しいと思うことは、人前ですっぴんは失礼という文化は、男尊女卑につながりかねない悪しき風習だと思いつつも、これを撤廃しようと思えば女性側の意識改革に頼らざるを得ないということ。こればかりは制度設計や男側の頑張りではどうにでもならない。少し前に、「女は化粧して努力してるからデート代は男が持つべき」っていうツイートがバズってたけど、このツイートが男たちに刺さってない理由はそこにあると思うんだよな。
脱線したけど、着用するもしないも、お化粧するもしないも、引き続き自由でお願いします。