自分の応援、なんとしんどいことか

ショウヘイオオタニの応援は楽だった。たいていは期待する結果が出てそれを上から目線で賞賛し、仮に結果がでなくとも次打てるから大丈夫だとこれまた上から目線で励ます。
他人の応援は結果に責任を持たなくていいからラクだ。

一方で自分の応援は滅法しんどい。なんせ結果は出ないし簡単に裏切られる。そしてどうなろうとすべて自分の責任だから、それがまたしんどい。
いっそ裏切られないように、自分の応援をやめてしまおうか。他人を応援するだけの人生も素晴らしい。

だがもし仮に、「自分の応援はしんどい」「他人の応援は楽だ」とすることが真理なら、世界一の男であるショウヘイオオタニは、世界一しんどい自分への応援をしてるってことになる。
そして何者でもない俺なんかの失敗の数々は、しんどい にカウントするに値しないだろう。

さて、他人の応援においては、「成功は賞賛し失敗は次こそ」と思えて、その思考がラクの秘訣なのだとすれば、やっぱりその方程式を自分への応援にも適用するのが一番合理的だろう。

つまり、自分の成功を素直に受け止めて失敗には寛容になる。わかってるよ、そんなこたぁ。
じゃあどうするか。

自分のなかに理想論を掲げる別人格を磨き上げる。これ一択だ。
リトルホンダってのはそういうことなんだと思う。その人格を自在に出し入れすることができるようになれば、そいつが「いつだって次こそだ」と教えてくれるようになる。(と思う)

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