良い男

前職の仲間が都内に来ているそうで、軽く食事をした。久しぶりにニンゲンと話した。
一対一の食事は、やっぱり会話の質が高くて素晴らしい。
この男は後輩だが、尊敬する仲間の一人。来年度からは管理職になるとのことで、祝福した。
自分が到達できなかったところなので、素直に尊敬に値する。

先輩だとか後輩だとかそういう上下関係はさして興味はないものの、後輩でも尊敬できる人間というのは貴重だ。

彼の良いところは、仕事に対する価値観の話を、「愚痴や不平・不満をなしに」できること。
たいていは、仕事の話となる、不平不満が先行するか、あるいは頑張る人のことを意識高すぎwといって馬鹿にするのが通例だが、彼はそういうことがほとんどナイ。

逆に言えば、興味が常に自分自身(彼自身)の動態に向いていて、少しばかり自信過剰な面があったり、あるいは主人公感が強いってことになるが、俺はそういうやつが好きだ。自分の人生に集中してるやつとの話は面白い。

そういう人間が発する、仕事・家庭・人生に対する価値観というのは、参考になる。

奴は今、管理職になったからと言って、あるいは幸せな家庭を築いたからと言って、「かくあるべきは何なのだ」ともがいてるように見えた。人間らしくて最高。

今俺にできることはないのだが、スカウトだけはしておいた。一緒にこっちで働こうと。
「死ぬまで」とは言えないが、向こう5年から10年は意識しあえるライバルに違いない。そういう男がいることに心底感謝している。

(そして、最後には俺が勝つと確信しているからこそおもしろいんだ。)

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