ガンバリヤ

2022年の春夏期に隣同士だった事務員さんからいただいた。

このときは、彼女が受け付けた問い合わせを、俺が消化するという二人三脚のパートナーだった。必ず定時に帰るんだという強い気持ちが好きだった。17時頃になるとソワソワして緊張感があった。

終業間際になると、俺は格好つけてコーヒー片手に「(今日発生分は)全部終わらせたよ」と涼しい顔で報告するのが楽しみだった。また、そうやって楽勝宣言をしていると、決まって次の問い合わせが来るのだった。すると彼女は苦い顔でこちらを睨みつけるのだ。それは9回裏、勝ちを意識しすぎて打たれた投手に対する、監督のような顔で。

頑張り屋さん代表って感じ。俺がエンジニアなら、彼女はガンバリヤ。そんな感じ。

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