夏休みの宿題シンドロームを、何度でも経験するといい。
大人になっても「時間があればできる」と勘違いしている人が多すぎる。
時間がいくらあっても、できないし、やらない。我々はそういう生き物。
小学生時代の6度の夏休みで皆々痛いほど経験したはずなのに、どうして今回こそいけると思った?
小学校の毎日の宿題は、一週間分をまとめて出して、こうした経験を毎週積めばいい。
最初のうちは、「土日に全部やればいい」と安易に考える生徒がほとんどだろう。
ところが、これが全くうまくいかないことに愕然とする。
泣きながら日曜日の夜にやって月曜日にまたどっさりと宿題が出て絶望する。
次第に、平日の放課後にやるしかないと腹を括る。毎日やるしかないんだと気づく。これが大事。
段々と板についてくると、要領を得た生徒は 放課後ではなく 休み時間や昼休みにこなすようになる。「毎日どころか今やるのが一番エネルギー効率が良い」と自分で気づく。そうやって 「小さい時間」をタスクに割り当てるのが上手になる。
「いつかくる大きな時間で俺ならできる」という幻想は、こどものうちに捨てておくべきだ。それが本人の幸せのためだと思う。
テストの成績より、この毎週のタスク管理が上手い人に高い評価を与えれば、学校の評価と社会の評価のミスマッチがなくなってくると思います。